防災を身に着ける時代到来? 浮くランドセル『ウクラン®』登場。
普段身に着けるモノだからこそ防災意識の「隙」を埋められる。
日本は暴風、豪雨、洪水、高潮、津波など、多くの自然災害のリスクがあります。いつ起きるかわからないからこそ日頃の「備え」や「心がけ」が重要なことは皆さんもご存じの通りだと思います。しかし万全の備えでも、万が一に起こるのが事故、災害です。
日常において、つい気が緩んでしまう時ほど「事」は起こるものです。今回は防災意識の隙を埋めるような「身に着ける防災」の一つとなりうるかもしれない画期的な商品『ウクラン®』を紹介したいと思います。お子さんがいる家庭は気になりますね!
ウクラン®が生まれた必然。
メガネケースなどを製造販売する栄商会(浜松市東区)が作った水に浮くランドセル『ウクラン®』は、フタを頭の上から腹側に回し、ベルトで固定するだけでフロートとしても使用できる商品。
世界有数の海洋国である日本の中で、栄商会がある静岡県も海に面する県のひとつ。災害だけでなく、日々の中で災害に対する意識から、防災商品がでてくるのは必然ではないでしょうか。
現在、日本全国で登下校時に使われているランドセル。教科書やノートを入れ皆さん使用していますね。おじいちゃん、おばあちゃんやご両親がお子さんの成長と躍進を願って、入学祝いとして購入することも多いランドセルですが、新たに「子供の安全」も込めることになるのかもしれません。
小学校生活で肌身離さずいつも身に着けるランドセル。教科書やノートを入れるだけの入れ物というイメージですが、そんなイメージを覆す、日常で着用する救命胴衣が今までにあったでしょうか。「防犯ブザー」「ヘルメット」「防災頭巾」に次ぐ「ライフジャケットにもなるランドセル」が子どもを危険から守る新たなツールとなりそうです。
見た目はカジュアルなランドセルといった印象。
表面素材は水はけが良さそうなナイロン製。随所見られるバックルやポケットは機能性を感じさせるビジュアルです。
もしもの時にすぐに使えることが防災用品では必須。フロートとなるフタを開け、かぶるように頭上を超え装着できる作りはとても実用的。
水難時の視認性を考慮した蛍光オレンジがこのウクラン®の特徴のひとつ。
フタを開けると表面にはバックルが収納されたポケットがあります。
使用時の手順(正しい使い方)が記載されており、緊急時に備えることができます。
緊急時用のホイッスルや、水をはけるための排水穴は、救命胴衣を彷彿とさせ、非常時を想定したウクラン®ならではの機能。
体の小さい低学年の子どもは必須の股下ベルト。体がすっぽ抜けないよう、普段からフィットする長さに調整が必要です。またすぐに着脱できるよう事前に練習をしておくことをおすすめします。
「浮く」というイメージから軽くてスカスカなイメージでしたが、意外と重量がありしっかりした作り。緊急時に必要なものだからこそ、安定と安全性に優れたものを選びたいですね。
軽量化されている為か仕切りがない分、大容量。辞書や弁当箱も横にせずに入れられそうです。緊急時、中身を出さなくてはいけないという課題は付属のトートバックを抜き出すことでカバー。身を守るツールが身近にあるというだけで大きな安心ですね。
浮体(フタ)の両脇にある取っ手を持って、頭上に掲げれば頭を障害物から守ることもできます。防災用品の機能としても十分ですね。
南海トラフ地震の可能性も叫ばれる昨今。もしもの時に子どもの命を守ってくれる防災用品。日常で常に身に着けているランドセルが、一歩進んだ防災の主流として浸透していくことを心から願います。
【詳細】
●ウクラン®
・上代/45,000円 (税込み49,500円)
・外寸/W約280×H約350×D約220mm
・材質/本体:ナイロン(CORDURA 1680D)
・重量/約1,500g
●トートバッグ※付属
・外寸/W約245×H約290×D約140mm
・材質/ポリエステルPVC