野生のイルカと泳ぐなら
ドルフィンスイムのススメ
水族館でアクティブな姿を見せ人々を楽しませている海の人気者「イルカ」。
こどもから大人まで男女問わず魅了しつづけています。
今回は、「イルカと泳ぎたい!でもどこで会えるの?どうしたらできるの?」という方の為に、イルカに会える場所、方法をまとめてみました。
意外!? 野生のイルカと泳げる場所。
・石川県能登半島
・宮古島
・奄美大島 等
そして実は、それも東京でイルカと一緒に泳げる場所もあるのです。それが、
・小笠原諸島
・御蔵島
・利島
意外ですよね。東京都。
でも、東京都といっても小笠原諸島は竹芝から船で25時間。距離にすると都心から約1,000km。
「仕事終わりにひと泳ぎしちゃう?」という距離ではありませんね。
イルカの楽園~御蔵島~
そこでおすすめなのは御蔵島。
御蔵島は、都心から南へ約200km。夜行船で渡航(三宅島経由)の場合約7時間半。
(※注意したいのは、外洋に位置するため、天候により潮流と風の影響を受けやすく、桟橋も1箇所しかないため海況によっては着岸できない、または欠航することがあるようです。)
船意外のアクセス方法としては、竹芝からジェット船で伊豆大島までいき、三宅島経由でヘリコプターで御蔵島へいく方法と、飛行機で近隣の離島に行き、ヘリコプターで御蔵島へという方法もあるようです。
まず何をしたらいいの?~計画と予約~
1.【宿の予約】
御蔵島でドルフィンスイムをする場合、ダイビングショップのツアーに参加する方法もありますが、個人で手配する場合、まずしなければいけないことがあります。それは、宿の予約。
宿が決まっていないと上陸ができない決まりになっているのです。
(理由)
・宿泊施設が少ない※島の全域が国立公園であるためキャンプ(テント泊)禁止
・就航が安定しない隔離された島なので日帰りもできない
・天候が悪化した場合屋外だと逃げ場がない
2.【船の予約】
冒頭でも記載した通り、アクセス方法はいくつかありますが、基本的には東海汽船のフェリー“橘丸”での渡航となります。
※時期:御蔵島のドルフィンスイムは3月中旬~11月中旬まで。※宿や船によって異なります。
3月4月はシーズン開始時期は人が来ない時期が開けてすぐなため興味本位で遊んでもらえることが多く、イルカの機嫌が良いことと、夏は予約がとりづらいことから、暖かくなり始める4~5月くらいがおすすめです。
何を用意するの?~必要なもの~
イルカと泳ぐので、海に入る準備は必須です。
持ち物
・シュノーケリング経験
・水着
・ウェットスーツ
・シュノーケリング3点セット(マスク、フィン、シュノーケル)
・マリンシューズ(ダイビングブーツ)
・酔い止め
・保険証(※必須:島に一軒しかない診療所での診察には必須となります。)
あるとよいもの
・イルカと戯れるためのスキンダイビング(素潜り)のスキル
(ダイビングショップによってはドルフィンスイムに向けたトレーニングを実施しているところもあります。)
・水中カメラ(SDカード、バッテリー忘れに注意)
・タオル
・ウィンドウブレーカー(防寒着)
・日焼け止め
・水
・マリンシューズ(御蔵島に砂浜はなく、島内は坂が多い為、ビーチサンダルよりも足元がしっかりしたクロックスのような足首と一体となるサンダルもしくは通気性のよいマリンシューズをおすすめします。)
・やるときめたらやりきる行動力
※参加するドルフィンスイムによってはレンタルできる道具が異なります。
予約時にレンタル品の確認を問い合わせてみるといいでしょう。
予約、準備ができれば後は行くだけです。
体調を万全にして野生のイルカを見にいきましょう。
いよいよイルカとのスイム~感動体験~
イルカがみせる本来のすがた
水族館や写真でしか見ることがなかったイルカたち。
ここ御蔵島の野生のイルカと泳いで感じたことは?
・イキイキとしている。
・人間では到底かなわない驚異的なスピードと潜水能力。(同じフィールドにいるからこそ実感できます)
・目があったとき、構ってもらえた時の意思の疎通。
・素敵な写真がとれたときの嬉しさ。
・その他それぞれの発見と感動(人それぞれ)
~大切なこと~
御蔵島周辺のイルカは野生の動物です。
それはすなわち、彼らの生活圏に「お邪魔をしている」という意識と考えを持ち、感動の体験をするにはイルカにとっても私たちにとっても心地よいものでなければ意味がありません。
・イルカの行動を妨げるようなことはしない。
・自らイルカに触るなど無理なアプローチをしない!ダメっ絶対!
(ガイドさんの説明で、自ら追わずに手を後に組んで潜って待つように潜ると近寄ってくることがあるということです。イルカの警戒心をなくして近くで観察しましょう)
・餌を与えない
・フラッシュ撮影をしない
その他決まり事を守り、イルカから積極的に近寄り、人の周りにとどまる時間が多ければ、イルカとの感動の時間を長く過ごすことができるのではないでしょうか。
※ガイドさんの事前講習内容、島民の方へのマナーは必ず守っていただくようよろしくお願いいたします。
いかがでしたでしょうか。
旅の目的は人それぞれですが、「野生のイルカを見に行きたい」という目的がくれる出会いや経験も素敵な旅の理由ですね。きっとあなたにとって素敵な経験となることと思います。
この記事がそのきっかけとなれば幸いです。
※注意:ドルフィンスイムに限らず、自然の中で行われるアクティビティは自己責任において行われます。自分の力を過信せず、自然への敬意を持ち、無理のない範囲で楽しんでください。
<記事監修・ご協力:御蔵島観光協会>
<画像提供:Spica>
一般社団法人 御蔵島観光協会
営業時間/8:30~17:00(3月15日~11月15日迄は無休、冬期土日祝日休み)
〒100-1301 東京都御蔵島村
TEL:04994-8-2022
FAX:04994-8-7070
mail:info@mikura-isle.com
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