海の人 #001 : ドジ井坂さん

日本は世界6位の海岸線のある島国です。(島が多い)
お正月の田作り(鰯をおせちに入れる風習)にもわかるように、日本人にとって海は切っても切り離せない存在です。(海岸から一番遠い内陸まで120km以内)

海にもっと関心を持ち、親しんでほしい!そこで・・・・・

もっと海が好きになる。をコンセプトにスタートした情報メディア「海の仲間たち」はもっともっと海の世界に足を踏み入れる入口になれるよう新しくコーナーを作りました。題して「教えて!海の人」。

海イメージ

海の人 #001は全日本プロサーフィン選手権初代チャンピオン、日本人初の世界選手権出場、現在はビーチでのコミュニティ活動「ビーチクラブ」を立ち上げ活動中のドジ井坂さんに海との関わり方についてお聞きしました。

マリンレジャーという曖昧な言葉。

ド:「レジャーと言えば、遊園地や海水浴場プールなどのアクティビティを思い浮かべると思います。それは、お金を払いある程度安全が確保されているレジャー施設へ行くというものだと思います。」

「レジャー施設内は管理され、より安全安心に楽しめます。
しかし、アウトドアと言われるものは、地球の大自然のことですね。
大自然はレジャー施設のような安全が確保されているものではありません。
アウトドアでは大人でも、子供でも自分の身は自分でしか守れない環境だという認識が必要なのです。」

「海の日常と都会の日常は違います。それは人に合わせた建造物や室内環境という日常と、常に動き続ける自然の潮や波が荒れたりします。
「海」に関わりがあり、海の傍に住んでいる人は小さい頃からそういった環境で過ごしているうちに海から多くのことを学びます。そして海の自然に対する知識やノウハウを身につけているのです。海を生活の場としている人は少なくなり、今や絶滅危惧種なのかもしれません。」

ビーチクラブの写真
自然と向き合うには時間をかけないとわからない。

「自然と向き合うには時間をかけないとわからないことだらけなのです。」

「自然をイメージしたレジャー施設に行かれるなら、日常の都会生活の意識で行っても楽しめます。しかし大自然のアウトドアでは、みなさんにとって非日常の環境の付き合い方をすこしでも事前に学ぶ必要があるのです。

例えば、私が活動しているビーチクラブではいきなり海にははいりません。海の中でどんなことをするのか、事前に砂浜や、前日までに陸トレなどの体験をした上で、海に入ります。」

「事前に予習したことが上手く出来なければ、失敗です。場合によってはプチ遭難になりますね。そして失敗から必要な学びを経験していくのです。
もし、事前に何も知らない、何も情報が無いまま海に行けば、それは予測も想像もできない「必然の事故」になりかねないのです。
お子さんにとっては、些細なアクシデントも海の嫌な思い出として、トラウマになるケースも少なくありません。
ビーチクラブでは、おこさんだけでなく、親子で体験していただきます。
親が理解出来ないことを、お子さんにやらせるのは、一番危ないことだと思いませんか?」。

「大自然を知ることは地球を知ることです。慌てず、少しずつ自然と付き合っていきましょう。そんなお手伝いをビーチクラブでは一年中行っています。
海は夏だけじゃないですよ。秋の海も冬の海も春の海もそれぞれの季節の楽しみがあります。

ビーチクラブでは、みんなで協力して、そんなお手伝いをしています。
是非少しずつ体験するために遊びにきてください。」

海の人#001:ドジ井坂

全日本プロサーフィン選手権初代チャンピオン。日本人初の世界選手権出場、シェイパーとしても活躍し、現在はビーチクラブ全国ネットワークを設立し、子供たちを中心にファミリーに海遊びを教えるなど、多忙な日々を送っている。