もうすぐクリスマス。そして家族と過ごす時間が長くなる年末年始。今回は「我が子を海好きにしたい!」という子育て中の皆さまに、連休時に読み聞かせしたくなる海の絵本をおすすめポイントとともに解説します。「絵本って子ども向けでしょ?」いいえ、実はそんなことはないんです。大人ほどドキッとするような本質をつく内容だったりするのです。
No.1|圧巻の美しい仕掛け絵本『オセアノ号、海へ!』
もしかしたら知っている方多いかもしれません。真っ赤な帆船「オセアノ号」と大海原の旅をする絵本です。なんといってもド迫力の美しい水中世界を表現する飛び出す仕掛け。芸術的な絵本です。絵本で初めて「唸ってしまった」感動した絵本かもしれません。
オセアノ号、海へ!
発売中|価格2,420円(税込)
ボワロベールとリゴーが、自然への讃歌と敬意をこめて、そして自然を守るために、作りあげた美しいしかけ絵本です。
しかけ絵本のようにとても迫力ある絵本もあれば、子供と2人きりの時間にぴったりな愛情をたっぷり感じるお話もあります。次にご紹介するのは読めば大切な時間になること間違いなしの1冊です。
No.2|くじらのあかちゃん おおきくなあれ
絵本は読み聞かせると共に、その時の思い出も心に深く刻むものです。生まれてくる赤ちゃんに対するクジラのお母さんやお父さんの愛情を感じるとても暖かくも神秘的な絵本です。
くじらのあかちゃん おおきくなあれ
発売中|価格990円(税込)
静かな海でもうすぐ生まれるザトウクジラの赤ちゃんとお母さんのお話です。お月様に見守られながらクジラの親子が過ごすあたたかな時間が描かれた愛情たっぷりの作品です。
次に紹介する絵本は…。親御さんならドキッとするはず。ついつい口走ってしまうあの言葉。考えさせられる1冊です。忙しい皆さまにこれはおすすめですよ!
No.3|はやくはやくっていわないで
ああ耳が痛い!そうです。子どもの気持ちを代弁してくれているようなタイトル。中身はタイトルの通りの内容です。「はやくはやく!」と言われるとどんな気持ちになってしまうのか。とても考えさせられる1冊です。この本を読んで「どうして大人はわからないんだろう」こんなことを考えていた自分の小さい頃を思い出しました。是非読んでみてください。
はやくはやくっていわないで
発売中|価格1,650円(税込)
自分がどれだけ大切な時間を犠牲にしているか。大切なことに気づかされる絵本です。子供だけでなく大切な人への思いやり、この本を通して何か伝わることがあるのではないでしょうか。大好きな絵本の一つです。
絵本というのはどうしてこうもダイレクトに伝わるのでしょう。目で感じさせて、シンプルな言葉で理解を深める。素晴らしいですね。次は特に目で見せ感じさせる絵本なのですが、タイトルに反してとても美しい…。そんな絵本です。
No.4|プラスチックのうみ
プラスチックごみをはじめとする海洋汚染を考える1冊。訴えるメッセージは非常に重要で誰もが向き合わなければいけない問題。だからこそ目を奪われるような美しいイラストで描かれているのかもしれません。人間が出したごみがどのようにして地球環境や動物たちに影響を与えているのか、とても分かりやすく描かれている一冊です。是非お子様と一緒に地球環境を考えるきっかけになるよう読んでみてはいかがでしょうか。
プラスチックのうみ
発売中|価格1,650円(税込)
お子様と一緒に環境問題を考えるのにおすすめの絵本です。とても重いテーマですが、わかりやすい言葉と、美しいイラストに魅了されどんどん読み進めたくなる素晴らしい絵本です。
次に紹介する絵本も2004年に発刊された「ゴミ」が題材の絵本です。とても悲しいお話ですが、これも是非読んでほしい一冊です。
No.5|イルカのKちゃん
海ゴミのひとつ「釣り糸」が絡まってしまった子イルカの生涯を描いた絵本。自分が出したごみももしかしたらだれかの命や住処をを奪っているかもしれない。考えさせられる1冊です。
イルカのKちゃん
発売中|価格1,430円(税込)
この本もお子様と環境問題を考えるのにおすすめです。とても切なく悲しい話ですが、だからこそ真剣に考える絵本になるのかもしれません。是非読んでみてください。
いかがでしたか?海はいろいろな表情があることが絵本を通してわかりますね。人間以外の様々なストーリーを写真や動画ではなく、「感情」を通して生まれた絵や言葉はそれもまた力強い伝え方ですね。まだまだ紹介したい「海の絵本」たくさんありますので、それはまたの機会に。
~まとめ~
・実は絵本は子供だけのものではない大人も子供も楽しめる
・絵本は思い出とともに残るもの
・子供向けだからこそシンプルで、だけど深く伝わる
・海はやっぱり美しい
・環境問題は子供も一緒に考える