遊び×旅×子どもの成長~おもちゃ博物館とホテルで思い出作り

子どもの成長にとって「遊び」と「旅」は重要です。「遊び」を通して子どもは自ら主体的に動き、「楽しむ」という欲求を本能で叶えようとします。それは、目的を作り、ゴールに向かう手段を考え、チカラを身に付け、自分の「好き」を実感する大切なスキルの習得工程にも思えます。そして、その経験の中で知性や思考を形成します。

一方、「旅」は日常では味わえないような新しい経験や異なる環境が興味や関心を強めます。それは、いつもと違う非日常に足を踏み入れながら、目的までの道中も楽しむという点では共通することが多いのではないでしょうか。

有馬温泉ホテルアルゴ

「旅行」と聞くと、多くの人が「楽しい」ことを想像し、「行きたい」と思うことでしょう。それは、過去に旅行に連れて行ってもらった経験や、楽しかった思い出がその感情を呼び起こしているのではないでしょうか。

皆さんお気づきだと思いますが、その「行きたい」「楽しみたい」という原動力はなんの苦もなく努力もせずに生まれた「意識」ですよね。さらに「楽しめた」のなら、「また行きたい、もっと知りたい」となるはずです。

この好循環は、未知の領域へのチャレンジのハードルを低くし「挑戦したい」という動機につながりやすくなるのです。「旅」は子どもの成長にもってこいのイベントなのです。

子連れで楽しむなら絶対ここ

有馬温泉ホテルアルゴ-玩具
有馬温泉ホテルアルゴ-玩具博物館

「旅」「遊び」「楽しい思い出」その全てをかなえてくれるおすすめの宿が、実は兵庫県の有馬温泉にあります。有馬温泉は日本最古の温泉地。豊富な歴史と文化が感じられる日本有数の温泉街です。趣ある街並みが広がり、散策するだけで心が癒され、食べ歩きによるグルメなども楽しむことができ大人でも充実した時間を過ごすことができる人気の観光地でもあります。

そして、この地に「子連れにおススメの宿」があることはあまり知られていないのではないでしょうか。

そのホテルの名前は「HOTEL ALGO(オテルアルゴ)」。有馬温泉の中心にたたずむ宿です。

玩具博物館内の宿泊施設「HOTEL ALGO(オテルアルゴ)」

有馬温泉ホテルアルゴ
有馬温泉ホテルアルゴ-玩具

なんと「HOTEL ALGO(オテルアルゴ)」は玩具博物館の中にある宿泊施設なのですが、「子どもの成長」、「教育」、そして「家族の幸せな時間」を過ごす場所として最適といえるサービスが提供されています。「温泉街に博物館?」と意外に思われるかもしれませんが、これがどれだけ相性がいいことなのか、後にわかると思いますが、博物館では、クラシックなおもちゃから実際に遊べるボードゲームや設備など、多種多様な展示があり、子どもだけでなく、大人も夢中で楽しむことができます。(※宿泊客は閉館後も施設の一部を利用できます。)

この宿の魅力は「遊び」への理解を深めることでさらにわかると思いますので、改めて「遊び」の重要性を下記に整理してみました。

遊びの本質とは何か

この旅を通して、「遊び」とはなにかを考えてみました。私は少なくとも単なる娯楽ではないと思います。生物学的に見ても、遊びは学習の一形態であり、特に子どもにとっては成長の基盤となります。

動物の世界を見れば、ライオンの子どもがじゃれ合いながら狩りの技術を学び、イルカやシャチが水中で戯れることで社会的なスキルを獲得することからもわかるように、遊びは、単なる楽しみではなく、未知の環境に適応し、創造性や問題解決能力を磨く訓練の場なのです。

子どもにとっての遊びは、大人にとっての仕事に匹敵するものだという意見もあります。大人は仕事を通じて社会との接点を持ち、自己実現を果たします。同様に、子どもは遊びを通じて世界を知り、自分自身を形成していくのです。

こんなにある遊びのメリット

1. 創造性と想像力の発達

  •  何もないところから物語やルールを生み出す
  •  新しい発想を試し、柔軟な思考を育む

2. 社会性とコミュニケーション能力の向上

  • 友達との関わりを通じて協力や交渉を学ぶ
  • ルールや順番を理解し、適応する力を養う

3. 問題解決能力の強化

  • 自分で課題を設定し、解決策を考える経験を積む
  • 試行錯誤しながら学ぶことで応用力を高める

4. 感情のコントロールと自己表現

  • 喜び、悔しさ、怒りなど,さまざまな感情を経験し処理する力をつける
  • 自分の考えや感情を表現する手段を学ぶ

5. 身体能力の発達

  • 運動を伴う遊びは、筋力やバランス感覚を養う
  • 体を動かすことでストレスを発散する

改めて「遊び」の重要性を知ることで、これらの経験と遊ぶための環境の大切さがわかりますね。「遊んでなんかいないで、勉強しなさい!」よく聞くフレーズも見方を変えれば、実はどちらも生きる上で必要な勉強なのです。

旅の本質とは何か

旅についても「遊び」を通して考えると共通点が多いことがわかります。
下記にまとめてみました。

1. 視野の拡大

  • 知らない土地や文化に触れ、固定観念から解放される
  • 異なる価値観に触れ、多様性を理解する

2. 柔軟な思考の育成

  • 予測不能な出来事に対応する力を養う
  • 自分の枠を超えた発想を得る

3. コミュニケーション能力の向上

  • 自分の意志が通用しない場面と遭遇する
  • 新しい人々と出会い、交流する機会が生まれる

4. 好奇心と探求心の刺激

  • 新しいものに触れることで、学びへの意欲が高まる
  • 実際の経験を通じて、本や学校では得られない知識を吸収する

5. 自己発見と成長

  • 慣れ親しんだ環境を離れることで、自分の強みや弱みを知る
  • 自立心が育まれ、達成感や成功体験を通し自信がつく

旅は単なる移動ではなく、新しい環境に身を置くことで、日常という住み慣れた領域から足を踏み出し、異なる文化や価値観に触れる機会を得ます。特に子どもにとって、旅先は単なるレジャーではなく冒険の舞台です。情報の処理が追い付かないくらいの刺激や経験も多く、数日の旅行の帰路での子どもの顔つきの変化に「こんなに大きかったっけ」と思うこともあるのではないでしょうか。

「遊び」と「旅」が子どもの成長に与えること

ここで「遊び」と「旅」を結びつけてみると、どちらも、未知のものに触れ、新しい挑戦をするという点で共通してます。
・旅先での遊びや楽しい思い出を通して、学びが深まる。
・博物館で学んだ知識や記憶が定着しやすくなる。
・海や山での自然体験が、科学や環境問題への興味を引き出すきっかけになる。
このように旅を通じて得た刺激が、日常の遊びや今後の人生にも影響を与え、より創造的な習慣へと発展する。やはり遊びは苦も無く生きる力を身に着ける訓練なのですね。

遊び、癒し、グルメ、そして遊び

遊んだことのないゲームを宿ではたくさん遊ぶことができました。「ペンギンかんそくたい」「キャプテンリノ」「おばけキャッチ」「ケーキをつくろう」「くるりんパニック」は子どもたちが特にお気に入りでたくさん遊びました。各年齢ごとに楽しめるゲームがラインナップされているので、家族全員楽しむことができました。恐るべし、有馬温泉のホテルです。笑(部屋には専用のゲームマットまで完備!)まさに「楽しむ」に特化した部屋です。

カフェ・レストラン「サボール」内と1階にはゲームを販売している売店もあり、気に入ったゲームがあれば購入することもできます。もちろんレストランの朝食も最高でした。

そんな「遊びの玉手箱」のような「HOTEL ALGO(オテルアルゴ)」ですが、徒歩0分のところには「金の湯」があり、温泉でリラックスした後は、「炭酸煎餅」「赤飯饅頭」「山椒ラムネ」「ゴロッケ」など有馬温泉ならではの名店が軒を連ねます。

絶品グルメでおなかを満たし、再び宿では夜通しゲームで楽しみ頭を使いつつ、笑いの絶えない時間で心を満たしました。子どものアドレナリンはもうドバドバ。最後は笑い疲れ眠りに…。今回1泊だけお世話になりましたが、翌日もゲームで遊び…時間が足りず。(博物館で半日近く過ごしました。)帰りたがらない子どもを引きはがすのは大変でした。ご注意を。

今回、子どもの様々な表情がみれました。ボードゲーム(カードゲーム)×旅で家族の絆を深めたいなら、是非行ってみてください。

有馬温泉てっぽう水-炭酸サイダー
有馬温泉源泉
有馬温泉温泉堂

最後に

今の日本でなくなりつつある「心のあそび(余白)」。感じているのはわたしだけではないはずです。この先の時代、次の世代のために少しでも「遊び」を作っていきたいと、この旅を通じて改めて思いました。

旅は「その地に呼ばれた」という表現がありますが、こんな素敵なホテルが旅先にある。「だれかを喜ばせたい」「楽しみたい」というエネルギーが集まる地に呼ばれたのかもしれません。子どもを持つ親としては、とてもうれしいご縁であり、希望を感じた旅行でもありました。

そういえば館内にある案内板に、約260点の「グリコのおまけ」をデザインした加藤裕三さんの「グリコのおまけをつくりながら」の一節にこんな言葉を見つけました。

“小さくて軽い、単純なしくみのおもちゃで遊びながら、子どもたちがごく自然に心や身体を解き放ってくれたらいいですね。グリコのコピー「ゆっくり大人になりなさい」っていうのは、なかなかいいなぁと思っている。こんな仕事に出会えて幸せなことです。”

目指しているはずなのに、わかっているはずなのに、それが子どもにいいことなのに、無意識に子どもに何かを詰め込むように、急かしながら毎日を過ごしている私に、この言葉は心にささったのでした。

おまけ

なんと海の仲間たちの「ちんけいすいじゃく」も遊べる!?

「HOTEL ALGO(オテルアルゴ)」様、この度は素敵なご縁とご厚意いただき、有難うございました!

HOTEL ALGO オテルアルゴ – 有馬温泉の玩具博物館ホテルの公式サイトはこちら

有馬玩具博物館2階

〒651-1401 神戸市北区有馬町797

078-587-7581