「ヤシの木」のイラストを描くのは意外と難しいと思いますよね。細かい葉っぱの描写が必要で、初心者にとってはハードルが高いと思うかもしれません。そこで、今日はリアルで簡単なヤシの木のイラストの描き方をご紹介します。実はとっても簡単で、ポイントさえおさえれば「絵心」がなくても大丈夫。友達からも「絵うまいね!」と言われることでしょう!「絵心」がないとはもう言わせません!では、さっそく見てみましょう。
STEP.1 マクロ(全体・抽象的)でみる
バランスや形が崩れてしまう原因には、そもそもその生き物のイメージや模写する対象が、頭の中で固まっていない事が原因だったりします。まずは図形としてでもいいので、ざっくりとした「カタチ」を素材として絵の中に落とし込み、準備をしていきましょう。ヤシの木は複雑な曲線がないのでこの場合は楕円を描いて棒。リンゴ飴のような全体象が頭に浮かんだらもう大丈夫。
皆さんがイメージするヤシの木ってどんなイメージでしょうか。大半があのデフォルメされた4枚くらいの葉っぱがわさっと広がりしま模様が入った幹が広がり、根本にココナッツが…ではないでしょうか。そうです。だいたい合ってますね!
STEP.2 ミクロの視点で削りだす
マクロの視点でざっくりとした形状を描きだすことができたら、今度は「ラフ」と言われる大まかな「ライン」を描いていきましょう。「茎はこんな感じ」「葉っぱは平行に並んで広がる」など、部分的な形状を描きだして線を描きましょう。
ヤシの木を描く時のポイントは、「茎から広がる葉」「後方の葉と手前の葉の明るさの違い」「部分的に枯れている」「幹の濃淡」「地面の草」です。※動画参照
STEP.3 マクロ・ミクロの視点を切り替えて調整する
「ある程度全体で見る」→「カタチは崩れてもいい」→「部分的に見る」→「色をのせていく」でイラストの精度を高めていきます。簡単!
STEP.4 色をのせていく
画材や描法にもよりますが、「リアル」なイラストは濃い色から薄い色を(盛っていく)と立体構造をイメージしやすいと思います。「リアル」には陰影という表現が伴うことも多く、形状により生まれる濃淡を色の重なりで表現するイメージです。ヤシの葉は「緑一色」で描かれることもありますが、実際は重なり合う葉や影で彩る複数の緑、光が透けた明るい緑、枯れ切った白い葉や枯れかかった茶色、しおれた茶緑いろなど様々な緑と茶色が混在しています。一見は百聞にしかず動画でも是非見てください!
動画で見る
最後に
植物に関して「完璧」な形状のラインを求めて細かく描くより、少しゆがんだり曲がったりしてしまったラインを味だと捉えどんどん描いてしまいましょう。何度も描くうちに自分がイメージする絵を描くことができ、モチベーションの大切さや絵を描く楽しさを子供のうちから知ることができます。それがロジカルな思考を育むことに繋がることもあるのではないでしょうか。是非楽しんでチャレンジしてみてくださいね。