「海の中」のイラストを描くとなったとき、あなたはどんな絵を想像しますか?「青い背景に泡がランダムに漂っている」「水色と青のグラデーション」海の中のイメージにもいろいろなシーンがありますよね?今回は、透明感のある海の中の背景イラストの描き方をご紹介します。
描き方とコツがわかれば以外と簡単な落書きシリーズもついに4回目となりました。「絵心」がないと思っているそこのあなた!もう大丈夫です。絵を描く楽しさを覚えれば友達からも「絵うまいね!」と絶賛されることもあるでしょう!「絵心」がないとはもう言わせません!では、さっそく見てみましょう。
STEP.1 奥から描いていこう!
海は水の屈折率や太陽光の障害となる不純物が漂っているため、空気中よりも情報が伝わるスピードが遅いのです。光や音はもちろんの事、光の揺らめきや、距離の違いによる色の変化。地上とは異なる表現がイラストには必要となります。特に遠くにあるものはかすんで見えたり、水は赤やオレンジなど暖色が吸収されるという性質があるため、深く、遠くにあるものほど濃い青みがかった寒色となります。
ですので奥行きが広がる中央は最も濃い青色となり、海底や水面は近づくほど明るい色になります。
奥にあるものをぼかしたり、くすませたり、線を細く描くことで、よりリアルな奥行きを表現できます。波の揺らめきや優雅に泳ぐ魚、砂の紋様なども同様に描いてみるといいと思います。
STEP.2 近くにあるものはハッキリと!
距離が遠く奥にあるものから描いていくといいでしょう。奥にある色で水面の揺らぎを描いていきます。その次は少し距離を近づけて次に明るい色で上に重ねていくように揺らぎを描いていきます。
そしてまた同じように距離を近づけてさらに明るい色で揺らぎを描きます。3段階から5段階くらい徐々に色を明るくして重ねていくことでさらに奥行きを出すことができ、最後は一番明るい色で水面の揺らぎを表現します。これは太陽そのものなので丸みを帯びています。
STEP.3 アレンジしてみよう!
白い珊瑚礁や海底の砂浜も同様に奥にいけばいくほど、水色、青、紺と青みが濃く増し輪郭もぼやけていきます。逆に近くにあるものほど、明るく色味もはっきりとし、輪郭もはっきりとしたものとなります。差し込む光、泡、魚や砂地を岩場にして描いても面白いので「光と水の抵抗」「輪郭の形」「色の彩度」などを意識して応用してみてください。
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最後に
絵が完成し、自分が思い通りに描くことができたとき気がつくはず。本当に絵を描くことが楽しいという事が。楽しいという実感は描いているときはなく「何も考えていない」にむしろ近いのかもしれません。でもそれは夢中になっていたという事なんでしょうね。